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コラム

2026.08.16
コウモリ アライグマ ネズミ ハクビシン イタチ

害獣被害で火災保険が使える適用条件は?対象外ケースと申請手順も解説

害獣に壊された建物の修理費は、契約内容や被害状況によって火災保険の対象となる可能性があります。

一方で、駆除・清掃・消毒・侵入口の封鎖などの費用は、対象外となるケースが多いため注意が必要です。

本記事では、害獣被害で火災保険が使える条件や対象外になりやすいケース、申請の進め方をわかりやすく解説します。

本記事の法的注意事項について
法的注意事項について
  • 薬剤の使用について
    殺鼠剤や化学薬品の使用については、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」に基づき適切に行ってください。
    詳細: 厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/
  • 動物愛護について
    「動物の愛護及び管理に関する法律」が定める愛護動物は、飼育されている犬・猫などが中心で、野生鳥獣は原則として対象外です。
    ただし飼い猫・飼い犬が入り込んでいる可能性がある場合は、この法律の対象となります。

    詳細: 環境省動物愛護管理室 https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/
  • 鳥獣保護管理法
    イタチ、コウモリ等の駆除には「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」に基づく許可が必要です。
    詳細: 環境省自然環境局野生生物課 https://www.env.go.jp/nature/choju/
  • 地域別規制
    お住まいの自治体により独自の条例がある場合があります。作業前に必ず確認してください。
  • 消費者保護について
    害獣駆除サービスの利用に際しては、消費者契約法等の関連法規を遵守し、適切な契約手続きを行ってください。
    詳細: 消費者庁 https://www.caa.go.jp/

    この記事は2026年8月時点の情報に基づいています。サービス内容や料金、法規制等は変更される場合がありますので、最新情報は各サービス提供会社および関係機関にご確認ください。
    害獣駆除の効果には個体差・環境差があります。記載された成功率や効果は一般的な目安であり、すべてのケースでの効果を保証するものではありません。

害獣被害で火災保険が適用される主な条件

害獣被害で火災保険が適用される主な条件

下記の3点はまず確認したい項目で、満たせば保険金が出るというものではありません。

条件①:補償範囲に「破損・汚損」などの項目があること

まず保険証券を開いて、補償の内容を確かめます。

害獣による建物の破損は、この項目で扱われることが多いからです。

  • 「破損・汚損」の記載があるか
  • 「不測かつ突発的な事故による損害」と書かれているか
  • 自己負担額(免責金額)はいくらか

見つからないときは契約番号を手元に窓口へ、賃貸なら貸主か管理会社へ連絡してください。

条件②:経年劣化が原因の被害でないこと

害獣のしわざだと示せる材料が要ります。

火災保険は、古くなって傷んだ部分の修理まではカバーしないからです。

  • かじり跡やフンなど、害獣が原因だとわかる痕跡の写真
  • 天井板の破損や断熱材の損傷など、被害箇所そのものの写真
  • 物音に気づいた日、天井のしみが広がった日のメモ

屋根材の劣化や木材の腐食が原因と判断されれば、補償は下りにくくなります。

条件③:被害発生から一定期間内に申請していること

被害を見つけたら、その日のうちに保険会社へ連絡します。

時間が空くほど、いつ何が起きたのかを示しにくくなるからです。

  • 今回の被害が補償の対象になりそうか
  • 必要な書類は何か
  • 修理に入っていいタイミングはいつか

保険法第95条により、保険給付を請求する権利は3年で時効消滅します。

ただし期限内であっても、必ず保険金が下りるわけではありません。

火災保険の対象になる害獣被害・ならない害獣被害

火災保険の対象になる害獣被害・ならない害獣被害

見分ける軸は「建物が壊れたか」「作業を頼んだか」の2つです。

壊れた部分を直す費用は対象になり得る一方、害獣を追い出す作業は対象外となるケースが多くあります。

代表的な被害ごとに、対象の可能性と判断のポイントをまとめました。

被害内容 対象の可能性 判断のポイント
天井の破損・落下 補償対象となる可能性あり 害獣による具体的な損害と確認できるか
配線のかじりによる損傷 補償対象となる可能性あり かじり跡などで原因がわかるか(漏電・火災は扱いが異なる場合あり)
断熱材の破損・汚損 契約内容により異なる 汚損補償の有無で分かれる
害獣の駆除・捕獲費用 対象外となるケースが多い 建物の損害ではないため
侵入口の封鎖・予防工事 対象外となるケースが多い 再発防止は補償の範囲外

断熱材の破損・汚損は境目にあたるため、証券の汚損補償を先に確認しておくと判断が早まります。

対象になる可能性がある被害の具体例

申請を検討できるのは、壊れた箇所を直す費用です。

  • ハクビシンやアライグマに踏み抜かれた天井の張り替え
  • ネズミにかじられた電気配線の交換
  • 侵入時に破損した軒天(屋根の裏側の板)や外壁の補修
  • 糞尿で傷んだ天井材や断熱材の交換

該当する被害がある場合は、修理を始める前に保険会社へ相談しておきましょう。

対象外になりやすい被害の具体例

家を直す作業ではないものは、補償対象外となるケースが多くあります。

  • 駆除・追い出しの作業費
  • 清掃・消毒・消臭の費用
  • 侵入口の封鎖など再発防止工事
  • 長年放置された腐食・カビなど劣化由来の傷み

とくに封鎖工事は「これから防ぐための費用」にあたるため、自己負担で見ておきましょう。

なお商品によっては、動物による損害そのものを免責としている場合もあります。

害獣別|火災保険の補償対象になりやすい項目・対象外になりやすい項目

害獣の種類で決まるのは「壊れる場所」であって、補償の可否ではありません。

以下は、それぞれの害獣で起こりやすい被害の例です。

害獣 補償される可能性がある項目 対象外になりやすい項目
ネズミ ネズミによる配線の損傷・交換(契約内容によっては免責となる場合あり) 殺鼠剤・駆除作業費
ハクビシン 天井の破損、断熱材の交換 ためフン(同じ場所に繰り返すフン)の清掃・消毒
アライグマ 軒天・外壁の破損補修 捕獲費用、封鎖工事
コウモリ フンによる外壁・天井の汚損(汚損補償がある場合) 追い出し・清掃費
イタチ 断熱材の破損、天井のしみ 消臭・消毒費

清掃・消毒費はどの害獣でも対象外になりやすいため、自己負担を前提に予算を組んでおくと慌てずに済みます。

費用別|火災保険の適用可能性一覧

見積書に並ぶ8項目を、申請できそうかどうかで分けました。

「補償対象となる可能性あり」は、保険会社が対象と判断する余地があるという意味です。

費用項目 火災保険の適用可能性
建物の修繕費 補償対象となる可能性あり
屋根の修理費 補償対象となる可能性あり
外壁の修理費 補償対象となる可能性あり
害獣の駆除費 対象外となるケースが多い
糞尿の清掃・消毒費 対象外となるケースが多い
断熱材の交換 契約内容により異なる
侵入口封鎖工事 対象外となるケースが多い
再発防止工事 対象外となるケースが多い

手元に見積書があれば、左列と照らし合わせて申請できそうな項目に印を付けておくと、相談時の話が早くなります。

害獣駆除費用そのものは原則対象外

駆除費は自己負担になる前提で、資金を見込んでおくと安心です。

ただし費用保険金や特約が付いている契約もあるため、駆除費の扱いは加入先に一度お尋ねください。

まとめて依頼するときは、駆除費・清掃費・修繕費を分けた見積書をもらっておきましょう。

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害獣被害で火災保険を申請する手順と必要書類

害獣被害で火災保険を申請する手順と必要書類

最初にやることは、本格的な修理の前に写真を撮っておくことです。

撮影しておけば、損害の状況を説明する材料になります。

ここでは申請の流れ、必要書類、避けたい行動を順に見ていきます。

申請の5ステップ

一般的な申請の流れです。

原則としては、修理前に被害状況を記録し、保険会社へ相談したうえで案内に沿って進めます。

  1. 被害箇所を写真・動画で記録する(全体と接写の両方)
  2. 保険会社または契約窓口へ相談し、被害を報告する
  3. 案内に沿って、修理・駆除業者に見積もりを依頼する
  4. 必要書類を提出する
  5. 必要に応じて保険会社による確認・現地調査などが行われ、支払われるかどうかと金額が決まる

手続きや必要書類、支払いまでの期間は保険会社ごとに違うため、②の連絡時にまとめて聞いておきましょう。

雨漏りなど急ぐ場合は、応急処置と本工事を分けて進めれば、被害状況の確認がしやすくなります。

申請時に必要な書類一覧

代表的な書類はこちら。

書類 用意する先 注意点
保険金請求書 保険会社 連絡後に様式が送られてくる
事故状況報告書 自分で記入 気づいた日と状況を具体的に書く
修理見積書 修理・駆除業者 駆除費・清掃費・修繕費を項目分け
被害箇所の写真 自分または業者 修理前に撮影しておく
保険証券 契約時の書類 紛失時は契約窓口で再発行

保険会社から追加書類を求められることもあります。

とくに結果を左右するのは、修理見積書と写真の2点。

写真は業者を呼ぶ前に撮っておきます。

  • 被害箇所の全体と、損傷部分の接写
  • 建物の外観
  • かじり跡や獣毛など害獣の痕跡
  • 侵入口とみられる箇所

申請前にやってはいけない3つのこと

いずれも被害状況の確認が難しくなる原因になります。

  • 写真を撮る前に修理・清掃してしまう
  • 「保険金が必ず下りる」とうたう業者に工事を任せる
  • 被害を放置して時間を空ける

ただし放っておくと危険な場合は、応急処置を優先してください。

その場合も写真だけは残しておき、あとで保険会社に伝えましょう。

「保険で無料になる」と勧誘してくる業者にも気をつけてください。

高額な契約を結ばせるトラブルが各地で起きています(国民生活センター)。

火災保険が使えない場合に害獣被害の費用を抑える3つの選択肢

火災保険が使えない場合に害獣被害の費用を抑える3つの選択肢

保険が下りないときは、同じ工事を二度やらずに済む方法を選びましょう。

侵入口が残っていると害獣は戻ってくるため、安い方法を繰り返すほど総額は膨らみます。

表の数字は廣光の施工実績にもとづくもので、業界全体の統計ではありません。

実際の費用は害獣の種類や被害状況、建物の規模によって変わります。

比較項目 自力駆除 駆除作業のみ 対策工事
費用目安 数千円〜2万円 3万円〜10万円/回 23万円〜(被害状況・建物の規模などにより異なる)
再発しやすさ
(廣光調べ)
高い やや高い 低い(再侵入リスクを抑えやすい)
侵入口 見落としが多い 開いたままのことが多い

確認できた侵入口をすべて封鎖

保証 なし 短いか無し 最長10年の再発防止保証(廣光・自社対応箇所)

初期費用を抑える方法ほど、侵入口が残って再侵入につながりやすくなる点に注意。

選択肢①:自力駆除(DIY)

費用目安は数千円から2万円で、いちばん手軽な方法です。

市販の忌避剤や超音波機器で追い出しますが、侵入口が開いたままだと戻られやすくなります。

天井裏の作業には転落や病原菌のリスクもあり、野生鳥獣の捕獲には許可が必要です(環境省)。

被害に気づいたばかりで、まず様子を見たい方に向く方法です。

選択肢②:駆除作業のみ(応急処置型)

1回3万円から10万円が費用目安で、追い出しと捕獲だけを行う方法です。

侵入口の封鎖が別料金、または対応外というケースが少なくありません。

侵入口が残れば再び入られ、数年で総額が対策工事を上回ることもあります。

すぐ追い出したい方や、賃貸で工事ができない方に向く方法です。

選択肢③:対策工事(根本解決型)

23万円〜(被害状況・建物の規模により異なる)が費用目安で、再侵入のリスクを抑えることを目指す方法です。

侵入口の封鎖に加え、断熱材の交換、電気配線の修復、屋根・外壁の補修、清掃・消毒までまとめて対応します。

廣光の対策工事なら、最長10年の再発防止保証つき。

施工後に弊社対応箇所から同じ害獣が再侵入した場合、保証期間内であれば無償で再対応します。

再発を止めたい方や、すでに被害が広がっている方に向く方法です。

3つの方法で費用がどれだけ変わるかは、屋根裏の害獣駆除にかかる費用の目安をまとめた記事もあわせてご覧ください。

修理と対策工事を同時に行うメリット

被害状況によっては、修理と再発防止をまとめて検討する方法もあります。

足場や天井を開ける工程をまとめられれば、施工の重複を抑えられるためです。

逆に修理だけ先に済ませると、侵入口が残って同じ場所を再び壊されるおそれもあります。

なお保険で修繕費が補償された場合でも、封鎖や清掃・消毒が対象外ならその費用は自己負担です。

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修繕と再発防止をまとめて相談する

害獣被害と火災保険に関するよくある質問

よくある質問

害獣被害と火災保険について、よくある疑問にお答えします。

害獣駆除費用は火災保険で支払えますか?

一般的な火災保険では、対象外となるケースが多いです。

駆除作業は建物の損害を復旧する費用とは扱いが異なるためです。

ただし、壊された天井や配線を直す費用なら対象になる可能性があります。

見積書の項目が分かれていれば、内訳の確認がスムーズです。

ネズミに配線をかじられた場合は火災保険が使えますか?

契約内容や被害状況によっては、補償対象となる可能性があります。

かじり跡などで原因がネズミだと確認できるか、契約している補償が今回の損傷に当てはまるかが分かれ目です。

漏電から火災が起きた場合は、火災の補償として扱われることもあります。

いずれも判断材料は修理前の写真です。

かじり跡の接写を必ず残してください。

コウモリのフン被害は火災保険の対象ですか?

契約内容や損害の状況によっては、汚損による損害として補償対象となる可能性があります。

一方で清掃費や追い出し費用は、対象外となるケースが目立ちます。

なおコウモリは鳥獣保護管理法の対象です。

自己判断で捕獲・殺傷せず、自治体に確認したうえで追い出しと封鎖で対応しましょう。

フンは乾燥すると粉状に舞うため、マスクなしでの清掃は避けてください。

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被害状況の確認から修繕・封鎖まで相談する

まとめ|害獣被害の火災保険は「原因」と「補償範囲」で決まる

まとめ

害獣に壊された建物の修理費は、契約内容や被害状況によって火災保険の対象となる可能性があります。

一方で、駆除・清掃・消毒・侵入口の封鎖などは、対象外となるケースが多いため注意が必要です。

火災保険の申請を検討する場合は、まず次の3点を確認しておきましょう。

  • 修理前に被害箇所を撮影する
  • 保険証券で「破損・汚損」などの補償内容を確認する
  • 駆除費・清掃費・修繕費を分けた見積書を用意する

ただし、これらを満たしていても保険金が支払われるとは限りません。

補償の可否は、契約内容や被害状況をもとに保険会社が判断します。

また、火災保険で修繕費が補償されたとしても、侵入口が残っていれば害獣は再び入ってきます。

被害を繰り返さないためには、壊れた部分の修理だけでなく、侵入口の確認や封鎖まで含めた対策が要ります。

廣光は福岡・佐賀・大分・長崎・熊本・山口の6県で、調査から修繕・封鎖まで対応しています。

現地調査とお見積りは無料です。

火災保険を利用する場合の見積書の項目分けについてもご相談いただけます。

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